多様性がないと、生き抜くことはできない

自分と違う人を蔑む気持ちって、どこからでてきたんでしょう。

 

自分の常識と違う言動がある人、自分と違う外見をしている人。

たくさんの人がいる中で、そのような人を排除し、「私が生き抜く」ために心地よい集団を形成しようとすること。

考えると怖いのですが、それは人間の本能なのかもしれないな、と思う時があります。

 

昨日の子どもたちの会話の中に、ある特定の子を下に見たような発言がありました。

すぐにおかしいよ、と伝え、指導をしたつもりです。

しかし本当にそれ、効果があったのでしょうか。

表面的には、そんな発言はなくなるでしょう。

でも、心の中は?

ある人を蔑む気持ちに、杭を打つことはできていないんじゃないかな。

 

先日、特別支援教育の研修を受けました。

「みんなちがって、みんないい」を本気で実感させること。

そのために、概念転換を起こす場を造り出すこと。

そんなことを話していた講師の先生の言葉を思い出します。

 

多様性の面白さではものたりない。

むしろ多様性がないと私は生き抜くことはできないのだ、という感覚。体験。

私自身にもその感覚と体験が必要だと思います。

さあ、どうやって造りだそうかな。

子どもたちにどうやって体験してもらおうかな。